(この記事は2020年9月18日に更新しました。)
将来のことを考えると投資を考えたりしますよね。
普通預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%だったら、本当にお金が貯まるのか疑問に思います。
でも株はなかなか結果が出ないし金利は3%くらい…。
もっと早く儲けたいと思う人の気持ちもわかります。
でもそんな悩みにつけ込んだ様々な詐欺投資が横行しています。
投資は数%から、良くて10%程度の金利を長期運用しましょう!
今回は今、有名になっている『ホステル投資』のニュースを考察します。
ホステル投資で自己破産寸前にまで


ホステル投資ってなに?
ホステル投資は、空き家や空きビルの物件をホステル(簡易宿所)としてリノベーションし、そこに外国人観光客などに貸し出すビジネスモデルです。
このビジネスの利点は実際に物件を持つというリスクを背負わず、投資家が負担するのはリノベーション費用と月々の家賃という点です。
不動産を購入するならローンを組み月々返済するリスクを負います。
そのリスクを背負わずに、実質的にホステルのオーナーになれるというのがホステル投資となるわけです。

それってどのくらい儲かるの?
今回、詐欺として訴えられたホステル投資の利回りは、44%でした。
さらに謳い文句としては、
- 「不動産投資の新たな選択肢」
「稼働率は80〜83%」
「初期投資金平均回収年数は3年以内が90%」
などでした。
これが本当であればローリスクなうえに、ハイリターンです。

でも実際に起きたのは…
今回、訴訟された背景にあったのはホステルの宿所自体のリノベーションができなかったのです。
予定では6月末に開業予定だったのに、ビルの消防設備が未設置で料金の上乗せが必要であったり、リノベーションの配管が工事が難しかったりで開業できない状態でした。
開業できないのに、リノベーション費用が取られたまま月々の家賃45万円がかかる状態でした。
結局、総額2500万円ほどの被害にあっているそうです。
これに類似したホステル投資の被害もあり、2020年9月に集団訴訟となりました。
投資は金利数%が基本の長期運用

ちなみにこのホステル投資を扱った業者は、スルガ銀行横浜東口支店で投資セミナーも開いていたそうです。
つまり信頼できると思っていた銀行が行っているセミナーでも詐欺まがいの投資があるということですね。

何を信じていいかわからないね…。
では投資をするならどんな投資がいいのでしょう。
基本はやはり株や債券だと思います。
まず投資するなら、なぜお金が増えるのかの構造を理解しましょう。
株や債券は一番古い投資方法といえるので、勉強しやすいです。
さらに今ならネットで簡単に売買もできるので敷居が低いです。
ただこれらの多くはやはり低金利です。
金利が低い場合に大きく利益を出すなら、元本を増やすまたは長期運用するしかありません。
金利数%というのは、長期運用した時にこそ金額が大きくなります。

複利なら年々資産が増えるしね!
とはいえ、人は短期的な儲け話が好きです。
運用している実感も沸きにくいですしね。
しかし今回のように自分の理解が及んでいないのに、「うまい話」に乗ってしまったら最悪、自己破産しなければいけません。
今回、被害を受けた人は老後資金のほぼ全てを注ぎ込んだようです。
怪しい投資話は至る所にあります。
とある投資家は「投資話の99%はゴミ商品か詐欺」と言うほどです。
投資をするのであれば、まずはしっかりと知識をつけて
数%から良くて10%程度の金利の商品を長期運用しましょう!
カモられてしまったら、すべてを失うかもしれません。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
投資は不労所得として誰しも興味を持つものだと思います。
しかし本当に信頼できるものは、限りなく少ないと思った方がいいでしょう。
都合の良い謳い文句で騙されて、借金を背負ってしまう人は本当に多くいます。
貯金と並行して、お金の知識を身に付けて、本当に信頼できる投資をしていきたいですね!
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