(この記事は2020年9月23日に更新しました。)
コロナウイルスの影響で在宅でのリモートワークは増えました。
しかし2020年9月下旬では、コロナウイルスの流行前の生活に戻りつつあります。
これから以前の生活に戻る部分もあるし、リモートワークが継続するかもしれません。
しかしリモートワークにうんざりという声もテレビでは聞かれます。
では通勤時間とリモートワークどちらがいいのでしょうか?
2020年に行われたアンケート調査を元に、通勤時間と幸福度についてまとめてみます。
幸福になるための環境を選択していこう!
以下の図などはニッセイ基礎研究所が行った調査などから抜粋しています。
通勤時間と幸福度の関係


満員電車はキツイよね…。
2020年のWEBアンケートによると、日本在住の10歳以上の通勤・通学の平均片道時間は39.5分でした。
もちろん都市部はもっと長くかかるかもしれませんが、アンケートをとった5,594件の平均では以上のようになっています。
このアンケートで性別や健康状態などに加え「現在、あなたはどの程度幸せですか」という質問も取られました。
幸福度の調査では「とても幸せ」を10点とし、「とても不幸」を0点としています。

幸福度の分布では、回答者の平均は5.9点でした。
ちなみにこの結果はコロナウイルスによる緊急事態宣言の前の結果です。
次に片道通勤時間の分布になります。

在宅勤務は全体の約1%、最も多いのが10〜30分で約37%、30〜60分で約33%となりました。
ここからさらに片道通勤時間と幸福度との関係をまとめたものが以下になります。

ちなみに幸福度の分布平均とは異なる分析で行っています。
この結果だけ見ると、在宅勤務での幸福度は群を抜いて低いと思います。
しかし注意しなければいけないのは、「そもそも在宅勤務を行っている人は健康状態が良くない」などの要因が考えられます。
そのため一概に在宅勤務の幸福度が高くないとはいえないのです。
そのため健康状態や通勤手段、年収、婚姻状況など複数の要因を加えて検討した図がこちらになります。

在宅勤務は全体の約1%程度なので結果にバラつきがあります。
母数自体が少ないと、どうしても全体ではなく個人の結果が反映されてしまいます。
通勤時間別に見ると、通勤時間が増えるごとに幸福度は下がっています。
時間と幸福度の低下が顕著に結果に反映されていますね。
そのため、ここから言えることは「通勤時間が増えるごとに幸福度が下がる」と言えると思います。
日本と世界の通勤時間と怖い話


通勤時間は就労時間の…。
日本の通勤時間は39分です。
そして通勤時間が長くなると幸福度が下がることがわかりましたね。
では世界の片道通勤時間はどのくらいなのでしょう?
世界の平均的な片道通勤時間は41.6分でした。
では国別に見ると、
- ノルウェー:33分
デンマーク:29分
アメリカ:25分
イギリス:28分
韓国:74分
幸福度が高いと言われるノルウェーやデンマークは世界平均より通勤時間が少なく、アメリカも同様です。
韓国は世界で最も通勤時間が長く、74分となっています。
ではここから、通勤時間を年間で考えてみましょう。
往復時間、年間の通勤時間合計、就労時間を8時間と考えた場合に通勤時間は何日分になるのかと考えると…
国 | 片道通勤時間 | 年間通勤時間 合計 | 就労時間への 換算 |
ノルウェー | 33分 | 264時間 | 33日分 |
デンマーク | 29分 | 232時間 | 29日分 |
アメリカ | 25分 | 200時間 | 25日分 |
イギリス | 28分 | 224時間 | 28日分 |
日本 | 39分 | 312時間 | 39日分 |
韓国 | 74分 | 592時間 | 74日分 |
これはかなりざっくりと計算しています。
片道通勤時間を年間で考えた場合、通勤時間だけでどの国も約1ヶ月分くらい働いた時間くらいになります。
通勤時間は無給だと思います。
つまり通勤時間だけで約1ヶ月分くらいタダ働きをしていることになります。
ただでさえ日本だったら多くの人が満員電車で精神的にストレスがかかっています。
それを年間で考えると1ヶ月分くらい働いていることになるなんて、すごく怖いですよね。
まとめると、
通勤時間を削って幸福度を上げる環境にしよう!
住む場所によって幸福度が変わるので、引越しするなら通勤時間の優先順位を上げてもいいかもしれませんね。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
普段何気なくやっている通勤時間と幸福度は関連しています。
仕事は生活していくために必要です。
仕事に振り回されて生活するのはどうかと思いますが、それでもストレスを少なくして幸福になりたいですよね。
だからこそ、幸福を感じる環境を自分で選択していきたいですよね。
引越しの際の一つの情報にしていただけたら幸いです!
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