(この記事は2020年10月5日に更新しました。)
『プロスペクト理論』という言葉を聞いたことはありますか?
少し難しい言葉ですが、中身はそんなに難しくありません。
プロスペクト理論は投資で失敗する人の心理的な状態に当てはまります。
将来のことを考えて投資を始めるも、失敗してしまったという人はかなり多いのではないでしょうか。
そこで今回はプロスペクト理論から、投資に失敗しないために必要なことをまとめます。
感情ではなくルール設定を厳格に!
これから投資する人も、ぜひご覧ください!
投資で失敗するプロスペクト理論


投資をするなら要チェック!
プロスペクト理論とは以下のようになります。
不確実性下における人間の意識決定のモデル理論
わかりにくいので噛み砕いて説明すると、
「予想される利益や損失の確率によって、人がどのように意思決定するかのモデル」
ということになります。
わかりやすい例を挙げます。
コインをトスするゲームで、選択肢があるとします。
- A:ゲームに参加しないで100万円
- B:コインをトスして表なら200万円、裏なら0円
このゲームなら、多くの人がAを選択するかと思います。(筆者はAを選びました)
これは目の前の利益を確実にするためですね。
では次に違う条件で同じゲームを行うとします。
あなたに借金が200万円あるとします。
このゲームの選択肢は以下のようになります。
- A:ゲームに参加しないで借金は100万円に減額
- B:コインをトスして表なら借金帳消し、裏なら減額なし
あなたなら、どちらの選択肢を選びますか?(筆者はAを選びました)
この場合、先の質問のようにAを選ぶ人は少なくなりBを選ぶ人を多くなるようです。
先の質問と同様に考えるなら、借金を減らせるAを選ぶ方が合理的ですね。
しかしBを選んでしまう人が多いということは、損失が現状ある場合には一発逆転のギャンブルを選ぶ人が増えるということですね。
プロスペクト理論を、また別の解説をすると
「人は目の前の利益を失うことを恐れ、損失をすでにあるなら損失そのものを避けようとする」
ということになります。
これは株などの投資でも言えることですね。
すでに確定した利益は、これからさらに上がる可能性があっても株を売却してしまう。
しかしすでに値崩れした株は、いつかまた上がって損失じゃなくなることを期待して持ち続ける。
そして損失が膨らんでしまう。
人は損失が出る場合、合理的な意思決定ができなくなるのですね。
では、この理論に基づいた投資に失敗しないための方法はなんでしょうか?
投資で失敗するリスクを下げる方法


感覚じゃなくルールを決めよう!
投資はどうしても大きな金額が動くと思います。
そのためどうしても利益が少ないことを恐れ、損失が大きくなることを避けます。
ではどのようにしたら感情に流されずに投資ができるのでしょうか?
ちなみに失敗の中には、うまい話に乗ってしまったというものもあるのでお気をつけを!
数字でルールを作り厳格に守る

欲に目がくらんじゃダメ!
例えば株の売買であれば、利益の確定、損切りを明確にしておきましょう。
利益が確定した後にさらに伸びても「しょうがない」。
損切り後に巻き返したとしても「しょうがない」。
一例としては、利益は10%の値上がりで利益確定、損切りは5%の値下がりで損切り。
すると手堅く投資運用ができ、大きな損は避けることができます。
数字で決めた後も、欲で振り回されないように、厳格に数字を守る必要があります。
合理的に動くように意識しましょう。
数字は数字と割り切る

あくまで機械的に運用しよう!
数十万、数百万、あるいは数千万と動かす数字が大きくなると、余計にプロスペクト理論が顕著になります。
でも前述したように厳格にルールを守るためには淡々と機械的に損切りしていくしかありません。
投資は基本的に長期運用かと思います。
もしもデイトレードで短期的に運用しているのであれば、やはり機械的に処理していく必要があるでしょう。
損失は膨らむ時は一気に膨らみます。
淡々とこなしていきましょう。
以上がプロスペクト理論を考えた中での失敗するリスクを下げる方法です。
いかに合理的な判断ができるか!
投資をする目的がなんなのかを考えたうえで、判断していきましょう!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
人は損をするというリスクを避けます。
おそらく日本人は特にそうじゃないかと思っています。
そこで合理的な判断ができなくなり、どんどんドツボにハマっていくのでしょう。
投資は、お金を増やすためにするものですよね。
お金を無駄に減らすようなリスクは避け、長期的に手堅く運用していきたいですね!
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