(この記事は2020年10月14日に更新しました。)
『特別障害者手当』というものを聞いたことがありますか?
日本には色々な公的サポートがあります。
しかし公的なサポートはあるものの、それを知る機会は少ないし、自分で申請しないと貰えないものが多いです。
そのため受給資格があっても、「本来貰えたもの」を知らずに逃しているかもしれません。
今回はそんなものの中の一つである特別障害者手当についてまとめます。
色々な情報を知って、貰えるものはしっかり貰いましょう!
せっかくある制度は、しっかり活用したいですね!
特別障害者手当ってなに?

特別障害者手当とは

こんな手当あったのか…。
特別障害者手当とは、身体または精神に著しい障害を有する人に対して支給される手当です。
具体的には次のような人が対象となります。
◯20歳以上であること
◯身体手帳1,2級程度、及び愛の手帳1,2級程度の障害が重複している人
◯上記と同様の疾病・精神障害を有する人
障害としては重い人が対象となる制度ですね。
また上記のような人でも、次のような人は対象外になります。
◯病院または診療所に継続して3ヶ月を超えて入院してる人
◯施設等に入所されている人
基本的には家で生活している人が対象の手当ですね。
身体障害手帳や愛の手帳の1,2級の人だと、自分だけで生活していくことが大変な人もいるでしょうから、ありがたい制度ですね。
受給額はどのくらい?

3ヶ月おきに支給されるよ!
特別障害者手当の受給額は月に27,350円です。
支給時期は毎年2月、5月、8月、11月と3ヶ月おきとなっています。
支給月のそれぞれ前月分までが支給されます。
年間だと328,200円となるため、非常にありがたい手当ですね。
所得制限

たくさん収入があると貰えない…。
受給する本人や、その配偶者、扶養義務がある人の所得が一定以上ある場合は、受給することができません。
受給資格者本人の所得制限
扶養親族等の数 | 所得額 | 収入額の目安 |
0 | 3,604,000円 | 5,188,000円 |
1 | 3,984,000円 | 5,656,000円 |
2 | 4,364,000円 | 6,132,000円 |
3 | 4,744,000円 | 6,604,000円 |
4 | 5,124,000円 | 7,02,7,000円 |
5 | 5,504,000円 | 7,449,000円 |
この所得額とは、地方税(ここでは道府県民税)における非課税所得以外の所得から、医療費控除や障害者控除、寡婦控除などを抜いた所得です。
収入額の目安はそれらを加えたもので、総所得とほぼ同じと思っていいかと思います。
扶養義務者とは受給者と生計を1つにしている父母、子供、祖父母、孫、兄弟、曽祖父母などのことです。
この中でもっとも多い収入の人が次の年収以上の場合は特別障害者手当を受給することができません。
配偶者及び扶養義務者の所得制限
扶養親族等の数 | 所得額 | 収入額の目安 |
0 | 6,287,000円 | 8,319,000円 |
1 | 6,536,000円 | 8,596,000円 |
2 | 6,749,000円 | 8,832,000円 |
3 | 6,962,000円 | 9,069,000円 |
4 | 7,175,000円 | 9,306,000円 |
5 | 7,388,000円 | 9,542,000円 |
配偶者や扶養義務者の所得制限は、本人よりも大きく増額します。
本人及び配偶者や扶養義務者の所得制限はかなり高額ですね。
つまり所得制限のために特別障害者手当が貰えないということは、少ないと思われます。
ちなみに市町村により所得制限は多少差があるようなので、『特別障害者手当 + ◯◯(市町村)』で調べるといいでしょう。
障害を負ったり、家族が負っていたら、色々と不都合なこともあるかと思います。
使える制度はどんどん使おう!
何よりも、あなたの生活が少しでも楽になるのであれば活用しない手はないですよね!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
冒頭にもお伝えしましたが、国の制度やサービスは知っていることで特になることが多くあります。
逆に言えば、知らないと特になるサービスが受けられないということです。
手当金や助成金など、色々な情報にアンテナを立てていなければいけないということですね。
このブログではこういう知っていて特するものについても更新していきますので、ぜひこれからもご覧になっていただけたらと思います!
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