(この記事は2020年10月26日に更新しました。)
投資や資産運用という言葉は、やはり魅力的ですよね。
「給料とは別に不労所得が欲しい!」
それはすごく共感できます。
でも儲かるからといって手を出すと、借金地獄に落ちかねません。
今回は20〜30歳代の若者が餌食になってしまったカーシェア投資に関してまとめてみます。
手を出す前に、立ち止まってよく考えよう!
安易に手を出すと、一生後悔することになりかねませんよ…。
カーシェア投資とは


カーシェア自体は良いものだけど…。
カーシェアリング自体は、車は持ってないけど車に乗りたいため人のためのサービスとして浸透していますね。
レンタカーよりも安価に乗れて、しかもレンタカーのように窓口がなくても借りることができます。
数年前から、所有している車を乗っていない時に貸し出すというサービスが出てきたようです。
カーシェアリング投資とは
カーシェアリング投資は、資産価値の高い車を購入し、それを自分で乗るのではなくカーシェアに使います。
資産価値の高い車とは、
- ベンツ
- レクサス
- BMW
- ヴェルファイア
などの有名な車ですね。
これらの車は乗っていることがステータスになるため、カーシェアに登録するとやはり人気車両になります。
そして乗られれば乗られるほど利用料が支払われるため、月々の利益が入ってくるという訳です。
カーシェア自体は高級車だけでなくとも、一般的な車両でも貸し出すことができます。
例えばこのようなサービスがあります。
Anyca(エニカ)
カーシェアサービスは儲かるのか?
カーシェアのオーナーになってどのくらい儲かるのかは、車種や場所によって違います。
前述したAnycaは、公式サイトで月の平均利益が25,000円と記載されています。
しかし色々と情報を集めると、なかなかここまで儲かるのは難しい人が多いようです。
儲かっている人の例では、
◯ベンツなどの高級車に乗っている
◯沖縄でカーシェアしている
という、車種や場所がやはり大きく影響しているようです。
とはいえ、普通車でも維持費くらいにはなるかな程度の利益になることも多いとのこと。
月に25,000円程度の儲けであれば、普段乗らないのならやってみようかなと思う人も多そうですね。
またカーシェアに関しては別の記事でまとめていきますね!
カーシェア投資破綻でローン地獄


また被害者が…。
2020年10月8日に高級車専門カーシェア会社『S』が経営破綻したと発表がありました。
S社では、オーナーから借りた高級車を利用希望者にシェアしていました。
ではなぜ高級車ばかりを揃えることができたのでしょう?
若者にローンを組ませて高級車を用意させた
カーシェアということは、高級車を持っているオーナーがいるということです。
このオーナーが今回の被害にあってしまった20〜30代の若者たちなのです。
ではこのオーナーはなぜ若いのに高級車のオーナーとなり、どのような仕組みだったのでしょう?
手口は以下のようになります。
まっとうに働いている若者やお金に困っている若者に投資を呼びかける
↓
S社と提携した中古車販売店から500万円程度の高級車を紹介
↓
オーナー名義でローンを組ませる
↓
ローンが組めたら謝礼として50万円を渡し、カーシェアを開始
↓
毎月ローン返済の数日前に返済額 + 任意保険代金 + 謝礼(2万円)を振り込み
つまり、若者にローンを組ませて高級車を用意していたのですね。
そしてその謝礼として契約時に50万円を謝礼として渡し、さらに毎月2万円の謝礼(利用料?)を払っていたでした。
しかしS社が倒産することにより、毎月の返済額などが振り込まれなくなり、ローンだけが残りました。
それだけでも大変ですが、さらにこの話には裏があったのです。
最悪の裏事情
この話にはさらに深い闇があります。
あまりにも深くて本当に騙している人間の悪意を感じるほどです。
ではどのような裏があったのでしょうか…。
購入した車は100万円程度だった?
実は購入した車は100万円程度のものだったのではないかと言われています。
購入する車はS社と提携していた中古会社が用意したものです。
今回、被害にあったオーナーはS社が破綻した後に車を取りにいきました。
そこにあったのは苔が生えているものや、無残に破壊されているものだったようです…。
つまりどう考えても500万円にはなりえないものでした。
500万円のローンの中には、
◯中古でボロボロの100万円程度の価値しかない高級車
◯最初にオーナーに渡す謝礼(50万円)
◯S社への手数料
こうなっていた訳です。
つまり500万円の半分以上をS社が取っていたのかもしれません…。
ボロボロの車の行末
もちろん、苔が生えていたり壊れている車でローン返済はできません。
元々は高級車でも、そんな状態であればどんなに高く売れても100万円程度とのこと。
つまりどんなに足掻いてもローン返済は免れないということです。
そして今回のケースでは、ローンは7年程度で組まれていたとのこと。
すると月々の返済額は約6万円。
さらに任意保険料も上乗せされます。
そして数台契約していた人もいるので、20万円近い金額を月々ローン返済しなければいかない人もいます。
これが数年間は続くことになるのです。
利用実績がない
そして一番怖いことです。
今回のS社のカーシェアリング事業の破綻ですが、カーシェアされていたという実績がないのです。
つまり、車は貸し出されていなかったということです。
当然ですよね、ボロボロな車に乗りたいという人はいないでしょうから。
では月々の返済で振り込まれていたお金はどこから?
おそらく最初にローンを組んだ時の手数料の中から出していた
と思われます。
最初に多額のお金を獲得し、それを切り崩していく…。
そして人が集まり、お金がたくさん集まったところでドロン。
これは典型的なポンジスキームと言えるでしょう。
ポンジスキームはこちらから。
投資は、本当に気をつけないと一生後悔することになりかねないものもあります。
今回、オーナーの若者は自分の購入した車を見たこともなかったとのこと。
それなのにローンという先々に残っていまう借金をしてまで多額のお金を動かしました。
投資をするなら、一旦立ち止まって冷静に考えて!
悪者の餌食にならないように、本当に注意したいですね…。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
世の中、本当に色々な悪事を考えつく人間は多いものです。
そういう人に限って、親身なフリをしたり美味しく見える話を持ってきます。
そんな人に騙されないためにも、やはり自分自身を守っていくために知識を付けないといけません。
一緒に勉強していきましょう!
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