(この記事は2020年10月28日に更新しました。)
奨学金は基本的に返済義務があります。
奨学金の返済が免除となるのは、「死亡や、障害によって返還ができなくなった」ときです。
他には指定の大学や企業に勤務する時などですね。
しかしそれらの要件がなくても奨学金を返還しなくていいものもあります。
それらを知っていることで、勉強したいと願う子供を救えるかもしれません。
勉強したい子供が平等に勉強できるように!
もちろん申請したら必ずもらえるものではありません。
でも知っておくことでチャレンジすることはできますよね!
勉強したい子供のための奨学金


子供のために知っておきたいね!
返済義務のない奨学金は、経済的に困窮している状態の人を対象にしたものが多いです。
例えば児童養護施設では、高卒後の進学率が低く1割強程度とも言われています。
経済的に進学を諦めてしまうことも多くあるのでしょう。
そんな現状の中で、頑張って勉強してほしいと願って返済不要の奨学金を出している民間団体などを紹介します。
BEYOND Tomorrow(ビヨンドトゥモロー)
ビヨンドトゥモローは、社会経済的困難な状況ながらも社会のために働く志を持つ若者を応援している団体です。
奨学金や人材育成プログラムで社会に貢献しています。
奨学金の対象
- 児童養護施設などの養護施設に暮らしている、里親家庭に暮らしている
- 応募時点で高校1年次、または2年次に在籍している
- 年間を通じて団体の各種プログラムに参加意志がある
などの子供が対象になります。
奨学金額:年額72万円
公益財団法人 似鳥国際奨学財団
似鳥国際奨学財団は、世界各国の学生のうち、学力優秀だが経済的理由により修学困難な者を援助する事業を行っています。
世界各国の友好親善及び人材育成に寄与している団体です。
奨学金の対象は、外国人留学生、中高大学生となっています。
対象によって要件が異なるので、今回は大学生の要件について見ていきます。
奨学金の対象
- 日本国籍を有する者(永住権や定住権も可能)
- 大学の学部過程の1・2・3・4年に正規生として在籍
- 大学の修士過程の1・2年に正規生として在籍予定
- 世帯総収入が1,000万円以下
奨学金額:自宅生は月額5万円、自宅外生は月額8万円
奨学金受給中は毎月レポート提出義務があります。
また財団の行事に参加することも奨学生の義務になるようです。
キーエンス財団
キーエンス財団は、学業優秀かつ品行方正な学生に対して奨学金給付による経済支援を行っている団体です。
これにより社会に貢献する人材の育成に寄与することを目的にしています。
奨学金の対象は大学生のみのようですが、募集人数が500人と非常に大きな枠を設けているようです。
奨学金の対象
- 日本の大学に入学する者(4粘性の学部・学科生のみ)
- 20歳以下である者
- 経済的な支援を必要とする者
奨学金額:毎月8万円を給付
非常に大きな枠であり、募集要件も少ないためチャレンジしやすい奨学金制度かと思います!
公益財団法人 山田長満奨学会
山田長満奨学会は、日本や国際社会に貢献する人材を育成する公益財団法人です。
優秀な学生に給付型の奨学金を付与し、その専門分野に最大限注力できる環境を整える活動をしています。
奨学金の対象になるのは、大学生・大学院生です。
奨学金の対象
- 国籍は問わないも日本以外の国籍を有するものは「留学」で来日している者
- 35歳未満の者
- 国内に所在する大学、大学修士課程、博士過程、専門職大学院に在籍または予定の者
奨学金額:月額12万円
奨学金の給付に関しては毎月の第2金曜日にある奨学生交流会で、現金支給されるようです。
場所は川崎(?)
公益財団法人 明光教育研究所
明光教育研究所は、経済的理由で学習機会に恵まれない子供を教育支援する財団です。
また自立学習教育システムの研究及び開発により創造力豊で自立心に富んだ人材育成を目的としています。
奨学金の対象は、以下の要件の1つでも当てはまれば応募する資格があります。
奨学金の対象
- ひとり親過程の子供
- 保護者が病気、怪我、介護などの事情により、就労困難である
- 施設(児童養護施設、自立援助ホームなど)に在籍している
- 以前施設に在籍しており、現在は施設を出て保護者のいない状態
- 里親に養育されている
- 以前里親に養育されていたが、養育措置が介助されるなどして保護者がいない
- 両親以外の親族、親権者などに養育されている
- 保護者不在の状態で生活している
奨学金額:1人につき最大30〜70万円
給付額は学齢によって変動して、小中学生は最大30万円、高校生等は最大50万円、大学生等は最大70万円のようです。
使用目的も定められています。
JBC(日本ビジネス協会)高校生奨学金
日本ビジネス協会は、社会格差の是正と、環境問題の解決、青少年への奨学金プログラムを行っている団体です。
企業収益や経営資源の一部を社会的に必要とされている課題の解決に資するべきと考えて活動しているようです。
奨学金の対象の枠として、一般枠、田村特別枠、青木特別枠、分林特別枠というものがあります。
ここでは一般枠に関してまとめます。
奨学金の対象
- 学ぶ意欲と家庭の経済状況を考慮
- 将来、新しいビジネスの開拓や企業を目指す者
- 社会の様々な分野に置いてリーダーシップを発揮していくような創造力や積極性のある者
奨学金額:月額3万円
募集要件で具体的な要件という訳ではないようです。
卒業後に収入が安定したら「卒業生支援会員」として、団体への寄付をお願いしているようです。
しかしこれは義務ではなく、卒業生の環境も考慮してくれます。
これらの他にも、色々な民間団体で返済義務のない奨学金を給付する活動を行っています。
指定の学校や企業に務める必要があったりなんかもします。
それでも学ぶ機会になるのであれば、その制度を使うに越したことはないですよね。
事情はあると思うけど、学ぶ機会を諦めないでほしい!
勉強出来なかったことを、後悔して欲しくないですよね!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
勉強したくても経済的に苦しくて諦める、そんな子供は多くいます。
そしてそのことを、のちの人生で後悔するというのはすごく寂しいですよね。
もしもそんな子供がいたら、
「こういう奨学金もあるんだよ」
と言ってあげることで、その子の人生がもっと良い方向にいくかもしれません。
自分には関係のないこと、と思わずに知っておくことで役に立つこともあると思います。
他にも、前述した団体に寄付することで貢献も出来ます。
社会がもっと良い方向になるように活動していきたいですね!
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