【大ゲンカ】合理的配慮の線引きが曖昧で大激論勃発【声をあげていこう】

障がい者の方々へ

(この記事は2021年5月10日に更新しました。)


障害を負った人が社会のバリアを取り除くために訴え、それに周りの人が対応する『合理的配慮』


合理的配慮は内閣府の出す資料で、


負担が重すぎない範囲で対応すること(対応に努めること)

重すぎる負担があるときでも、障害のある人に、なぜ負担が重すぎるのか理由を説明し、別のやり方を提案すること

内閣府資料より抜粋


あくまで負担が重い場合には、対応に「努めること」としてどうしても個人によって感じ方が違う表現がされています。


そこで先日、Twitterにて合理的配慮に関する大激論(口論?)があり、改めて合理的配慮の捉え方は難しいと感じました。


そこで今回はその口論となった出来事と内容を抜粋しつつ、合理的配慮に関してや、大ゲンカの恩恵についても考えたいと思います。


大ゲンカの事の発端は


大ゲンカの事の発端はこのようなツイートから始まりました。

伊是名夏子さんのツイートを引用


「ママは慎重100cm」「旅するママ100」といったご自身の旅や車椅子ユーザーとして周囲から受けたことなどのツイートなどもしているコラムリストの伊是名夏子です。


伊是名さんは旅行する際に小田原駅を利用しました。


小田原駅で駅員に目的地であった『来宮駅』に行きたいと伝えると、


「来宮駅は階段があるため『熱海駅』まででよろしいですか?」


と告げられます。


何度もお願いしても「熱海駅まででいいでしょうか?」と言うだけの駅員。


その後、熱海駅まで行き、熱海駅の駅長のファインプレーで目的地には到着できたようでした(よかった)。


熱海駅の駅員さんが対応してくれた内容として

  • 到着した熱海駅で事前に待ってくれている
  • 車椅子を4人で持ち運んでくれる(車椅子は100kg)
  • 帰りの際も事前に連絡してくれれば対応してくれる


なんとか到着できたものの、伊是名さんも今回は駅員とのやり取りで1時間以上かかったのがショックだったようです。


ここから大激論勃発


このツイートのリプライの中で、最初の駅員さんの対応や『合理的配慮』について様々な意見がかわされました。


ちなみに合理的配慮の例はこちらからご確認ください。


リプライは数人でやり取りが行われています。


あまりにもリプライが続いているのでカウントしましたが…


確認した時点で461回のリプライ合戦が行われてしました(笑)


このツイートは4月20日にツイートされてから本日5月10日に至るまで、終わっていません…。


ものすごい大激論ですね。

  • 駅員が最初から対応してくれなかったことに問題が…
  • 100kg以上ある車椅子を持って持ち場を離れるのは…
  • JRの情報部は現場を軽視している…


などのリプライが見られました。


たしかに、100kgの車椅子を持つこと自体や熱海駅の駅長さんが来宮駅に来てくれたというのは、「過度な負担」と言えばそうなるけど…。


やり取りを見ていると、激しめの言葉を使ってはいるものの共感できる部分もあります。


そもそも伊是名さんが旅行の道中を調べきれていない、といったことも書いてはありますが…。


もちろん事前に調べたうえでわからない部分もあったから、今回のケースのようになったのは心苦しいですね。


結局、どうすればよかったのか?


伊是名さんは、今回の件をブログにまとめてツイートしていました。


しかし後日、この件に関しては補足という形で追記していました。


伊是名さんとしては、今回のブログで障害者の方に向かって誹謗中傷の言葉、差別的発言に傷ついたようです。


差別的な発言を見て、読者にいた障害者の方で「外に出るのが怖くなった」という方もいたとのこと。


…これは本当に心苦しいことですよね。


結局、この議論で何かが解決することはないです。


合理的配慮はあくまで「過度な負担は対応に努めること」とされており、その線引きは人の解釈によるものだからです。

そう。さん

数値化できるものでもないしね…。


ですが、伊是名さんが発したツイートに色々な人がやり取りをする、これには意義があると思います。


ツイートを多くの人が見る機会が増えれば、それだけ社会問題として提起されやすくなる。


多くのやり取りをすることで、そのやり取りの一旦を見て共感する人が現れる(筆者のように)。


だからこそ、障害を持っている人は萎縮しないで、できれば色々な「声」をあげてほしいです!


周りの人があなたに気付くには、あなたが声を発していないと気付けません。


存在に気付くことができなければ、配慮しようと思ってもできないんです。


存在に気付くことができれば、色々な配慮や手助けをしてくれるかもしれません。


伊是名さんは大変だったと思いますが、これを発信してくれてよかったなと思います。


合理的配慮に関しての答えは出せませんが、もっとたくさんの人が認知してくれるようになってほしいですね!


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